真ゲッターロボネオゲッターロボ」無遠慮感想!

 このコーナーでは、ショーシャンクがOVA「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」について、図々しく、無遠慮に(^^;)、勝手な感想をのたまいます。

第1話「出撃!!ネオゲッターロボ!」
第2話「登場!!テキサスマック!」
第3話「復活!!真ゲッターロボ!」
第4話「切り拓け!地球の未来」

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第1話「出撃!!ネオゲッターロボ!」
 帝王ゴール率いる恐竜帝国によって、人類は壊滅的打撃を受けていた。しかし、最後の望みをかけて、彼らに挑む早乙女研究所とゲッターチーム。しかし、切り札である真ゲッターロボは起動せず、一人凄絶な闘いを繰り広げるムサシ。彼の命をかけた攻撃と真ゲッターから放たれたゲッター線により、ひとまず恐竜帝国は退いた。
 しかし、恐竜帝国の侵略再開を予測した人類は、神隼人と敷島博士を中心にネオゲッターロボを開発し闘いに備えるが、ネオゲッターはそのあまりのパワーゆえ、翔・凱の他残り一名のパイロットを見いだせずにいた。そこに現れた、闇プロレスで賞金稼ぎを続ける強靱な肉体の男・一文字號。そのパワーを求めて、恐竜帝国からメカザウルス・ドバが彼に襲いかかる!隼人の導きのもと、ネオゲッター1に乗り込んだ號は、見事ドバを討ち果たし、ゲッターチームの一人に!

 待ってました!の新シリーズ、いざ観るまでは、ネオゲのデザインや設定はゲッター號そのまんまだの、いろいろ難癖をつけていたショーシャンク。あ〜ら不思議、動いてみるとめっちゃかっこ良いじゃありませんか、ネオゲッター。というか、ゲッター號はリアルロボットもの全盛期に創られたゲッターだけに、それまでのゲッターとはちと毛色の違うデザインで、なんだか機械機械していた感じなのだけれど、それが今回のアレンジを経て生命感・躍動感を得た感じ。かなり気にいりました。ストーリーもテンポよく、アクションもスピード感があってよし。
 まあ、ただ、OVA真ゲッターのときに比べると、「これから何がはじまるんだ?!」的な予想のつかなさ、得体の知れなさからくるワクワク感は、あまりなかったかも。まあこれは、ストーリーラインが原作版ゲッター號とほとんど同じため、少なくとも1巻に関しては展開が全て予想できてしまえたからかも。大風呂敷を広げすぎて消化不良に終わった真ゲッターよりは、堅実な作りに徹しているというところか。  個人的には、せっかくのOVA、もうちょっと冒険してほしい気もするのだが・・・
 だがしかし、そんな細かいことはさておき、今回は原作バージョンなムサシの最期を最高のクオリティの画で観られただけでも、もう感動もの、全て許してしまうのであった(笑)。しかし、なんでニューヨーク???という気はしないでもないのだが・・・
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第2話「登場!!テキサスマック!」
 ゲッターチームに加わり、訓練を続ける號。時を同じくして、アメリカ各地に宇宙から隕石が降り注ぐ大惨事が起こる。それを防がんと立ち向かうのは、アメリカ最強のスーパーロボット、ジャック&メリー・キング操るテキサスマック!そこに現れたメカザウルス・ブルの猛攻に、危地に陥るテキサスマック。ジャックとメリーの旧友でもある翔は、ネオゲッター2で彼らを救うが、同時に日本にも海を渡ってメカザウルス・モバの出現が報じられる。隕石の発射源を突き止め、巨大ライフルでそれを狙い撃つテキサスマックに後を託し、日本を救わんと闘うのは、凱のゲッター3。パワー全開で、モバを打倒!

 うーん、今回はいろいろと文句が多いですぜ。ストーリー全体、あまりにも詰め込みすぎです!なんだか慌ただしくって、落ち着きもないし、それゆえにどこが見せ場かわかんないので、全体としてメリハリも失っている。構成としては明らかに失敗と言わざるを得ません。展開としては、十分面白いと思うのですが・・・このへんでネオゲッター2と3を紹介しておきたかった、ついでにテキサスマックも出したかったスタッフの意気込みは買うのですけどね。まあ、作画の方は、1話に続いてハイクオリティだったと思います。アレンジされたテキサスマックのデザインも重量感が増していて好きだし、あの棺桶から取り出す巨大ライフルの発想は大好き!
 それにしても、あのジャックとメリーの喋り方はなんとかならんのでしょうか。掲示板でちゅーっちさんもおっしゃられていますが、ファーストシリーズで初登場の彼らは、あんなインチキ外人な話し方じゃなしに、スマートでクールな物腰であったはずなのに、スパロボに出演したあたりからおかしくなりはじめ、そっちがどうも有名になってしまってはいたのだけれど、ここに来てOVAでもこの喋り方になってしまったことにより、とうとうオフィシャルな地位を獲得してしまいました(泣)。いや、別にいいんですけどね、時々何言ってるかわかんないし、英語部分の発音や文法自体が相当おかしいのには閉口してしまいます・・・
 ともあれ、次回はいよいよ真ゲッター&竜馬復活!って、そうこうしてるともう完結・・・ですか(^^;)やっぱり全4巻は短い気がしますねえ。
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第3話「復活!!真ゲッターロボ!」
 遂に帝王ゴールが復活した。人類の最大の危機を乗り切るには真ゲッターを復活させるしかないと確信した隼人は、その封印を解くべく號と早乙女研究所へ向かう。
 だが恐竜帝国のバット将軍は、最大の脅威である真ゲッターを破壊するために先手を打ちく早 乙女研究所を襲っていた。窮地に陥る早乙女博士だが、突然現れた一人の男によって間一髪のところを助けられる。彼こそ、復活した流竜馬、その人であった!だが、ニオン率いる地竜一族がゲッター開発の過程で破棄された凄じい数のプロトゲッターを駆り、真ゲッターを襲う。そこに翔・剴がネオゲッターで駆けつけるが、圧倒的な数の敵に、遂にエネルギーも底をつき、追いつめられる。その時、未だ起動しない真ゲッターに、號は強引に乗り込んでゆく!

 実はいろいろな情報(檜山修之さんがニオンを演じる、竜馬復活、など)が事前に耳に入ってたこともあり、この3巻にはものすごーく期待してたのです。が・・・結果は。正直言って裏切られた気持ちでいっぱい(笑)。いかんよ、いかんですよ。竜馬が復活したのはいけど、ゲッターに全く乗らないっちゅうのは。結局、復活した真ゲに乗るのは、號たちネオゲチームなんだもの。別にそれが悪いとは言わないけれど、これじゃ構図として「真ゲVSネオゲ」にはならんのじゃない・・・?あと、初映像化のニオン様の扱い方も大いに不満。あのクールながらも虐げられた種族の哀愁と情念を漂わせた渋いニオン様が、なんかただの狂暴叫び系キャラになってるではありませんか。お顔も美形じゃないし。熱い奴から冷めた奴まで、いろんな演技が出来る檜山さんという人を声優に据えながらこんな扱いにしてしまうというのは、あまりにも勿体無い・・・そういえば原作では(旧アニメシリーズでも)暗殺者集団として様々な特殊能力を持っていた地リュウ一族も、単なる捨て石だったし。
 展開自体は、勢いがあってクライマックス直前らしくてよかったさ(バット将軍の闘いぶりはよかったしね)。でも、やっぱり、見せどころを間違ってるというか、ツボを外しているというか・・・少なくとも自分は、不満だらけの状態から脱出できないんですよねえ。
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第4話「切り拓け!!地球の未来!」
 ゴールが駆る太古のオーパーツ・巨大円盤によって、一瞬にして廃虚と化したネーサー基地。
 真ゲッターで迎撃に向かう號・翔・剴だが、ガリレイ長官操るメカザウルス・ゲラが立ちふさがる。
 激闘の末ゲラを斃す真ゲッターだが、既に東京は到達した巨大円盤によって甚大な被害を受けている。東京に帰った真ゲッターの必死の攻撃も、強大な出力のバリアに阻まれ、通用しない。だがそこに、アメリカからテキサスマックが援軍に駆けつける!一方、竜馬・隼人そして早乙女・敷島両博士は、
各地に散らばったマシンランドウを静止させるため、円盤の中に侵入する。そして、雌雄を決するべく魁偉な姿を現した帝王ゴール!最後に勝利するのは、ゲッターか恐竜帝国か?!
 
 いよいよ最終巻。だけどやっぱり竜馬たちはゲッターに乗らずじまい(号泣)百歩譲って、號たちが真ゲに乗るのは認めるとしても、ネオゲがせっかくあるし、武蔵はいなくとも早乙女博士もゲッターに乗れるんだし(原作では・・・だけど)、やっぱり真げとネオゲが一緒に見せ場を作って欲しかったですよ。テキサス・マックなんておらんでもいい(いや、いたらいたで嬉しかったんですけど)から、最後はもっと新旧入り乱れてのバトルで盛り上げてほしかったです〜〜。それに、ゴールに最後の止めを刺す最終モード真ゲッター?も、もうちょっとなんとかならんかったのかなと。最後の一撃も拳一発だし。やっぱり最後は、人機一体のイメージを見せてくれるのなら、ストナーサンシャイン!で極めてほしかった・・・。
 ああ、3巻に続けて納得いかないことずくめ。そういえば號がゴールに叫ぶ、「おれたちゃてめーみたいになんか背負って闘ってるんじゃねえ」という台詞も、なんかチープで嫌でした。というか、最後は自分自身のため、というポリシーはいいとして、ゴールの意志がああいうふうに一蹴されたのはちょっと。原作でも、ゴールの最後の闘いと、それを全身で受け止めようとしたゲッターチームの有り様は、ひとつの見せ場というか、形は違えど男の男の意地のぶつかり合い、みたいなところがあったと思うのですが。それをああもあっさり軽く扱われてしまうと、なんだかいやーな感じです。
 でもって、最後、ゴールを斃した後も、めでたしめでたしでそのまんま終わりだし。余韻もへったくれもあったもんじゃない。最初、あれほど盛り上げてくれたのに、これほど後半盛り下がってしまうとは・・・というのが、シリーズ通して見終わってみての素直な感想です。がっかりこん。
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